ロバーバル機構について

 

 

 

  • 「ロバーバル機構」とは何か

     

 

「ロバーバル機構」とは、17世紀にフランスの数学者ロバーバルが考案した仕組みで、一見つり合わないものがつり合ってしまう、不思議なしくみです。

 

文章ではうまく言い表せないので、図にしてみます。

 

「図 ロバーバル機構模式図」をご参照下さい・

 

 

 

同じ重さのおもりを図のように置いてみます。

 

すると、左の方が下に傾いて行くので、とてもつり合わないと思われます。

 

しかし驚くことにつり合ってしまうのです。

 

このしくみを「ロバーバル機構」と言い、多くの「はかり」に組み込まれています。

 

その意味で、この「ロバーバル機構」は現代の計量器にとって不可欠の機構だと言うことができます。

 

これだけ重要な「ロバーバル機構」ですので、この「謎」への解答は、簡単に見つかるものと思っていました。

 

しかしいくら本を読んでも、この「ロバーバル機構」への「答え」がでてきません。

 

伝え聞くところによると、このロバーバル機構発見のおよそ100年後に、そのロバーバル機構についての解明が成された、とのことでした。

 

しかし肝心のこの「解明」の内容を書いた論文なりその解説が、全く見当たりません。インターネットを見ても同様でした。

 

 

 

あるいは実際にはその「解明」が為されており、その「解説」も為されているのかもしれません。単に私が「理解」できないからかもしれません。確かに「ロバーバル機構」についての「説明」はありました。しかし残念ながら、私にはそれらの説明が全く「納得」できないのです。単なる私の理解不足かな、と思いつつもやはりどうしても「納得」できません。

 

それではせめて「自分自身」には「納得」できる「解明」をしようと思い立ちました。

 

「試行錯誤」はあり、一旦納得できると思い至った結論も、再考すると「穴」があり幾度か振り出しへと戻りましたが、ようやく現時点において「自分自身」には「納得」できる「結論」へと至りましたので、順次執筆を進めていくこととします。