海洋の神秘である「潮汐」現象の「本質」は何でしょうか?

 ある説では「遠心力」が、他の説では「潮汐力」がその本質だとされています。

 しかしそのどちらの説も、私には納得がいきません。

 

 何がこの「潮汐」現象の本質なのか、結局は自分で考えてみるほかありません。

 そして試行錯誤の末にたどり着いたのが、ここで述べている「剛体天体の公転運動による流体公転軌道変形説」、略して「公転運動説」です。これはまた先の「遠心疑似力」論の応用でもあります。

 

 この説に立てば、地球において月に面する側とその反対側で、「同時」に満潮現象が生じることが簡単に説明ができます。すなわちこの地球の「両サイド」で「同時」に発生する「満潮」現象は、剛体天体である「地球」により、その「表面」を覆っている「流体」の「公転軌道」が「変形」させられることによって、生じます。

 したがって、この「両サイド」の「満潮」現象は、「一つ」の「本質」によって生じる、本質的には「同じ」現象の二つの側面である、」ということになります。

 加えて、この同じ「本質」が「液体」とは「異なる」「気体」に作用すると、その気体に「循環的」な「運動」を生じます。そしてこの気体の量が一定以上あると、その気体はやがて猛烈な「循環風」(スーパーローテーション)へと「発展」していきます。この「循環風」は、地球の「公転」(地球と月との「共通重心」の回りを回転する地球の「公転」)によるものであり、したがって、本質において「公転風」なのです。

 

 このように、「潮汐」現象と「スーパーローテーション」とは、「本質」において「同じ」ものです。

 以上、「新論」として、「潮汐現象とスーパーローテーション」について、述べさせて頂いた所以です。